My 余生 diary:介護の日々を思い出しながら・・・

施設にお世話になって12年目に亡くなった母の介護の日々を写真とともに懐かしみながら「余生日記」を綴ります

家とひと ①

その「家」がいちばんアピールしてきたのは立地条件だった。
昔、わたしが通っていたテニススクールの帰り道、いつも寄っていたショッピングセンターのすぐそこ❣
家の南側が道路で、団地内ではかなり広めなので、カーポートへの出入りがラク(^^♪
将来、自分で車を運転できなくなっても徒歩圏内にスーパーなどがあり、バスの利用もできる。
知っている・見慣れている場所というのはやはり心強い。


不動産会社から紹介されて、家の周りを歩いてみた。
もちろんそのころはまだどんな方がお住まいなのか知らなかった。


たまたま家の前の歩道を通りかかったところで、年配の男性が門のところの郵便受けを確かめに出てきた❣ 
八十代後半くらいだろうか、かなりのお年だと思われる。
玄関から庭を通って数段の石段を降りて門。
そして、手作りかと思われる木製のかなり大型の巣箱のようなかわいい郵便ポスト♪
足元はしっかりしているが、ゆっくりと玄関に戻っていかれた。


門の前を離れてしばらく行ってから夫が
ああいう姿を見せられちゃうと、なんとしてもあの家を買わなくちゃなんないような気がしてくる・・・
なんかいろいろ想像してストーリーが膨らんじゃうんだよなぁ・・・
あのじいさんはもしかしてあの家にもう独り暮らしか、奥さんは施設に入っていて・・・週に何回かヘルパーさんがやってきて・・・でももういい加減あの家で生活するのは難しくなってきたから家を処分して・・・とかさ。だったら、たとえ息子や娘がいてもまとまった金が必要だろうし・・・これもかあさまのご縁?みたいな感じで早く決めてあげなくちゃなんないのかなぁ・・・とかね。


(2008/10/14)
施設の屋上で