My 余生 diary:介護の日々を思い出しながら・・・

施設にお世話になって12年目に亡くなった母の介護の日々を写真とともに懐かしみながら「余生日記」を綴ります

一年が過ぎて・・・

 20日が母の命日、ちょうど一年
 早かったような、ついこの間のことのような、もうすでに遠いことになってしまったような・・・不思議。
 義姉にメールしたが、なにしろ首都圏は緊急事態宣言発令中❣だからわたしはお墓参りに行かれないし、彼女も「お天気の様子を見てそっと行ってくる・・・」とのこと。
 故人は、「思うひと」のそばにいつもいるのだからかまわない。


2008/08/24



前回も電話のことを書いたが、この写真は入所した施設の居室で、兄にかけたときのもの。


2Fの「一般棟」居室には、電話とテレビが備え付けてあるが、「認知症棟」にはない。
施設の許可を得て、簡単な携帯電話を購入して居室に置いた。でも、母は入所時の混乱が落ち着くとすっかりなじんでしまい、わたしに電話をかけてくることもなくなってしまった。


だからたまに、東京にいる兄の声を聴かせよう、兄にも母の元気な声を聴かせようと携帯を使った。なにしろ兄は極めつけ⁉の「おかあちゃん子」だから。


ところが、母の方はもうかなりの月日会っていない兄のことは記憶から遠のいてはっきりしない。
ただ、このころはまだ話を合わせることができたから
「元気か?」と聞かれれば、「だいじょうぶよ・・・」と答えることくらいはできていた。
兄にしてみれば物足りなかったかもしれないが。


この携帯電話、本箱の隅っこにまだ置いたまま。解約したし、母の声を聴くことはできないけれど、まだ捨てられずにいる。。。