My 余生 diary:介護の日々を思い出しながら・・・

施設にお世話になって12年目に亡くなった母の介護の日々を写真とともに懐かしみながら「余生日記」を綴ります

八十の更年期:拒絶

「八十の更年期」の母の生活介助に通っていたころ、数回非常に強い拒絶にあいました。


ひとつめは、内科医を替えるとき:
母はやや高血圧だったので、だいぶ前から内科医にかかっていました。その母のお気に入りの医師が亡くなって、別の医師にかからなければならなくなりました。いずれにしろわたしが送迎することになるので、ちょっと遠いけれど高齢者施設もすぐ近くにある公立病院へ連れて行きました。行くときはすんなり行けたのですが・・・


わたしが内科医にそっと認知症傾向があることを言っておいたからか、「念のため」と頭のCTと心電図をとってくれました。それが気に入らなかったのかなぁ。。。もともと検査が大嫌い❣な母でしたから。
血圧の薬を出してもらって帰宅。2週間後くらいに再受診でしたが、このときに猛烈な拒絶にあいました。。
あの先生は嫌い❣ あそこにはもう絶対に行かない❣
母はもともと非常に穏やかな性格で、強烈に自己主張を貫こうとする姿なんて見たことがなかったからわたしのほうがびっくり❣
内科にはほかの先生もいるから、若い女医さんもいたし、だから先生を替えてもらえばいいんじゃない?」といくら言ってもダメでした。


結局、母はご近所の方が通院していると聞いて、自分で歩いて行ける近くの開業医クリニックを自分で開拓しました。昨日、書いた先生です。自分で開拓したからか、気に入ったようで在宅最後まで通いました。結果オーライ(^^♪



二つ目は、歯科受診:
母は部分入れ歯が壊れたらしく自分で外してそのままにしていました。見た目はそれほど気にならないけれど、噛み合わせがよくないようでわたしはずっと気になっていました。
いくら歯医者さんに行くように言っても、「そのうちね~」。


母の家の近く、なんとか歩いて行かれるくらいのところにクリニックがあるのを見つけて、送迎してもどちらでもいいからと母を連れていきたいと相談しました。
はじめはのらりくらりと生返事をしていた母が、車で出かけて帰宅したとき、先に降りて玄関の鍵を開けていたわたしに、後から降りてきた母が玄関へ向かって歩きながら
行かない❣ あそこの歯医者には絶対に行かないから❣」と見たこともないような厳しい表情で叫ぶように言うのでびっくり❣ まだ行ったこともないのに、どんな先生か会ったこともないはずなのに。。。 わたしもいい加減呆れて、「じゃ、もういい。好きにすれば・・・



三つ目は、施設入所を決めたとき:
これは次の機会に。



後で、兄にこんな猛烈な拒絶にあって大変だったと話すと、
「おふくろのゴウジョッパリはすごいんだから・・・」と。11歳上の兄は、わたしの知らない母のことを知ってるのかな、と思ったものです。「頑固な母」を意識しました。



2008/08/05
いつもこんなおっとりした表情の母があんなに頑固だなんて・・・❣